The Hound of the Baskervilles 　　　　(バスカヴィル家の犬) 　　　　　　　6 　　　 　　　　　　 　　第2章　The Curse of the Baskervilles 　　　(バスカヴィル家の呪い)　 　It was at the far end of the alley 　that his body was discovered. 　　バリモア夫妻の「容姿」の謎 ←サー・リチャードの死体ををみつけた時のバリモア サー・ヘンリーとワトスンを出迎えるバリモア夫妻 セルデンの事を話すバリモア夫人 上記のバリモア夫妻の容姿の違いについては河出書房版「バスカヴィル家の犬」の注のP292〜P293に 「パジェットは先の章にあらかじめざっと目を通すことすらストランド誌の編集部から拒まれたため、実際に挿絵を描くまでは先の章を読む事が出来なかったのである。パジェットが初めて『バスカヴィル家の犬』を読んだのは、校正刷りが出来上がった段階であったらしい。そのため、パジェットの最初の挿絵に登場するバリモアの姿《サー・チャールズの遺体を発見する場面で描かれた》は、本文における彼の容姿の描写に先立つものとなり、背の低い猿のような風貌はサー・ヘンリーとワトスンを到着を迎える場面では訂正されている。(中略）しかしバリモア夫人に関しては、この場面では本文には何も描写がされていなかったため、挿絵では夫と同様に背が高く痩せている人物として描かれている。物語の後のほう、彼女自身の悲劇が語られる場面で、バリモア夫人の風貌が初めて語られた時点で、パジェットはまたもや文章の描写に合わせて夫人の挿絵の細部に変更を加えたのである」(高田寛訳） と記されてます。