|
|||||
原題 |
The Adventure of the Final Problem (略はFINA) |
||||
初出 |
ストランド・マガジン 1893年12月 |
||||
イラスト |
シドニー・パジェット(9枚） |
||||
邦訳・初出 |
「鎖された空家」 天岡虎雄訳(延原謙のペンネーム）博文館 1922年(大正11）4月 |
||||
地名 |
スイス マイリンゲン村近くのライヘンバッハの滝 シャーロック・ホームズとモリアーティ教授の終焉の地 |
||||
事件内容 |
殺人 |
||||
主な登場人物 |
ジェイムズ・モリアーティ教授………犯罪界のナポレオン マイクロフト・ホームズ………シャーロックの兄 ペーター・シュタイラー………マイリンゲンのホテルの主人 |
||||
警察官 |
なし |
||||
言及されている他の事件 |
フランス政府の依頼の極めて重大な事件 (語られざる事件） スカンジナヴィア王室の仕事 (語られざる事件） ホームズはこの時まで千件以上の事件を手がけてきたが、悪事に加担した事は一度もないと言っている。 |
||||
| あらすじ | 1891年の春、ワトスンの家にホームズがやってきます。しかし顔色は悪く何かに警戒しているようでした。ワトスンは何があったのかホームズにたずねました。するとホームズは「犯罪界のナポレオン」モリアーティ教授のことを話はじめました。教授は良家の出身で数学教授として将来を嘱望されていたのですが、生まれ持った悪の面が次第に表に出て、いまではロンドンの犯罪組織のドンとなっていたのでした。 ホームズは部下である犯罪者達の裏に隠れ、決して尻尾を出さぬ教授の犯罪の諸歴を調査し、ついに追い詰めたのです。しかしそのため教授に命を狙われていたのでした。 そしてホームズは教授一味逮捕まで3日間の猶予があるので、身の安全を考えロンドンを離れ、ワトスンを伴いスイスへ向かい、なんとか教授たちの追跡を振り切りマイリンゲン村に到着しました。 二人は宿の主人の勧めもありローゼンラウイ村へ向かうことにし、途中ライヘンバッハの滝を見学する為に横道をしました。しかし途中まで行ったところで、宿の主人から急患が出たので、ワトスンに宿へ戻ってきて欲しいと手紙がきました。仕方なくワトスンはホームズと夜にローゼンラウイ村で落ち合おうと約束をして別れました。しかしそれは偽の手紙だったのです。急いでホームズの元へ向かったワトスンを待っていたのは、ホームズの銀のシガレットケースとワトスンにあてた遺書だけでした。君の真実なる友 シャーロック・ホームズと署名が入った… |
||||
| 解説 | ホームズはモリアーティ教授と共にライヘンバッハの滝へ消えてしまいました。 ワトスンは最後にホームズをこうたたえています「私が知る最も善良で賢明な友人」と。 新婚なのに真夜中に押しかけてきて、自分の仕事に同行させるために休診に追い込み、彼の仕事を世間に知らしめるために一生懸命書いた本にケチをつけてくれた友のことを... |
||||
|
|||||
