第二のしみ 原題 The Adventure of the Second Stain　(略はSECO) 初出 ストランド・マガジン　1904年12月 イラスト シドニー・パジェット　(８枚） 邦訳・初出 奇談外交文書の紛失　千葉紫草訳　日露戦争写真画報37-39 　 1905年(明治38）11月8日〜12月8日 地名 ホワイトホール・テラス (トリローニー・ホープの自宅）　 ゴドルフィン街16番地 (エドアルド・ルカスの自宅） 事件内容 窃盗・殺人 主な登場人物 ベリンジャー卿………大英帝国の首相、依頼人 トリローニー・ホープ………ヨーロッパ問題相、依頼人 ヒルダ・トリローニー・ホープ………ホープ氏の妻 エドアルド・ルカス………国際的スパイ 警察官 レストレード警部 言及されている他の事件 「第二のしみ」事件が公表された1904年12月にはホームズは「完全にロンドンを引きはらい、サセックスの丘で研究と養蜂に専念」していました。 その他 「第二のしみ」の隠し場所のモデル？ あらすじ 　ある年の秋のある火曜日の朝のこと、221bへ英国首相ベリンジャー卿とヨーロッパ問題相トリローニー・ホープ氏が訪れます。さる国の君主が書いた書簡がホープ氏の寝室においてあった文書箱から消えてしまったというのです。他国の手に渡れば戦争は避けられないという首相の頼みをホームズは引き受けます。 　ところが書簡を持っていると目星をつけていたスパイの一人ルカスが殺されてしまったのです。このことは偶然の一致ではないとホームズは確信しているところへ、ホープ氏の妻ヒルダ夫人が心配の面持ちで夫の抱えている問題を聞きに221bを訪問します。その挙動不審な態度をホームズは不振に思うのでした。 　しかしそれ以降事態は進展しないまま時間ばかりが過ぎていきます。イライラを募らせるホームズのもとへレストレード警部から例のルカス殺しの件についての手紙が来ました。ホームズとワトスンは早速ルカスの家へむかいます。レストレードによると血糊の付いた絨毯が何者かによって動かされているというのです。レストレードのいなくなったのを見計らってルカスの部屋で書簡を探すホームズでしたが、隠し場所を見つけたものの中は空でした。そこで見張りの警官を問い詰めると一人の女性が現場に来たということがわかります。帰りがけにホームズは手にしていたあるものをその警官に見せました。それを見てびっくりした警官を見たホームズは書簡の在り処を確信したようです。そのままホープ氏の自宅へ向かうホームズ。一体書簡はどこにあるというのでしょうか？ 　 解説 　聖典一のバカ夫婦にホームズが悩まされる事件です(笑) 　美人のヒルダ夫人が帰った後ホームズは｢女性は君の専門領域だ｣といってワトスンに意見を求めています。ホームズから見るとワトスンは相当の女たらしに見えるんでしょうか…(笑)でもワトスンも否定はしてないですし…（TT）