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原題 |
The Adventure of Wisteria Lodge (略はWIST) |
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初出 |
ストランド・マガジン1908年9月〜10月 |
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イラスト |
アーサー・トゥイドル(10枚） |
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邦訳・初出 |
殺人鬼 鵜飼優造訳 新趣味18 1923年(大正12) | ||||
地名 |
ウイステリア荘 サリー州 エシャーとオックスショットの中間地点にある |
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事件内容 |
殺人 |
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主な登場人物 |
スコット･エクルズ………ウィステリア荘にて奇怪な体験をする アロイシャス・ガルシア………スペイン系の謎の美男子、ウィステリア荘の借家人 ヘンダーソン………ハイ･ゲイブルスの主 ルーカス………ヘンダーソンの友人兼秘書 バーネット夫人………ヘンダーソン家の家庭教師 ウォーナー………ヘンダーソン氏の元園丁 |
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警察官 |
グレグソン警部 サリー州警察のベインズ |
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言及されている他の事件 |
赤毛組合 五つのオレンジの種 カラザーズ大佐の逮捕(語られざる事件） |
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| あらすじ | 1892年3月末、ベイカー街に1通の電報が舞い込んで来ました。差出人は典型的英国紳士のエクルズ氏。ガルシア氏にからかわれたと怒りながら居間へ入ってきました。ホームズになだめられ彼がガルシア氏について話そうとしたとき、今度はグレグソン警部とサリー州警察のベインズ警部がそのガルシア氏が他殺体で発見されエクルズ氏を重要参考人として追いかけてきたとやってきたのです。突然ふってきた災難に動揺したエクルズ氏でしたがポツリポツリと事の成り行きを語り始めました。 彼は数週間前にガルシアという美青年と懇意になり、昨夜彼が住んでいるというサリー州のウイステリア荘へ遊びに行きました。しかしこの訪問は楽しいものではなく、がっかりしたエクルズ氏は早々にベッドに入りました。ところが翌朝起きてみるとウイステリア荘はもぬけの殻、ガルシア氏も彼の召使2人も消えていたのです。 さっそく謎の解明のためにベインズ警部とウイステリア荘へ向ったホームズでしたが、そこにあったものは得体のしれないミイラ、切り裂かれた雄鶏、そして屋敷の周囲を徘徊する謎のムラート…。そこでホームズと警部は互いに方法で事件を解決しようと二手に分かれて捜査を開始します。 唯一の手がかりはガルシア青年が暖炉に捨て損ねた「われらの色は緑と白…」の書き出しではじまる謎の手紙、ウイステリア荘の近所の屋敷で唯一正体不明のハイ･ゲイブルス荘のへンダソーン氏、事件の鍵をにぎっているらしい彼の家の家庭教師バーネット嬢、ホームズとベインズ警部はこの謎を解くことが出来るでしょうか？ |
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| 解説 | 今回ホームズは時間をかけてゆっくりと事件に取り組んでいます。捜査の合間に植物採集をしたりワトスンと散歩をしたり―――いつもは不眠不休で事件に取り組むというのに。何故なんだろうと読み返してみるとエクルズ氏は登場時に「私立探偵というのは、どうも虫のすかん人たちなんですが」ホームズの気に触ることを、退場まぎわに「ことの真相をつきとめるためなら、出費とお骨折りを惜しまないでください」といっています。それでホームズはここぞとばかり遊んでいるんですね。いやがらせで（笑） さて、ワトスンは冒頭で事件発生の日にちを1892年3月末と書いています。でもこの日付はありえないのです。なぜならこの頃ホームズはチベットにいたはずなのですから・・・。 はたしてワトスンがすっとぼけていたのか？ 実はホームズ・・・どこにも行かずずっとロンドンにかくれんぼしていたのでしょうか？！ |
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