｢コナン・ドイルとベル教授の冒険｣(「Murder Rooms」)　　　 第１回「患者の眼」　　2001/09/05 (水) 　原題「Murder Rooms」が火曜日の夜BBCで放映中です。四回シリーズで昨夜が第一回「患者の眼」という「美しき自転車乗り」風プロットで、次々おきる殺人事件をコナン・ドイルとベル教授が解決する内容です。 　２年前のシリーズでは(２作品）ではエジンバラ大学でドイルがベル教授と出会う話で、今回は大学を卒業したドイルがイングランドに出てきて開業しています。ドイルがホームズを書き始めたのは、恋人が事件に巻き込まれて亡くなったからで、その謎の解決に乗り出したのがベル教授という設定です。 (ベル教授については「長沼弘毅の世界→シャーロック・ホームズの知恵」をご覧下さい) 「Murder Rooms」の副題は「Dark Beginning of Sherlock Holmes」です。 第２回「The Photographer's Chair」　2001/09/19 　今回はドイルがスピリチュアリズムにはまってしまうという話です。エジンバラ大学時代の恋人エルスペス（１回目のシリーズで殺されてしまう）への想いが振り切れないドイルが、容疑者の誘いにのって降霊会に出席して、彼女の幻影をみます。ベル博士は「霊媒師は催眠術師にすぎない」と諭すのですが、結局、ドイルを止めきれない・・・ 　見た感想は「１時間半の番組の最後の１０分でいきなりバタバタと片付いてしまった」です。　 第３回「The Kingdom of Bones」　　2001/09/26 　内容はエジプトのミイラの中から死体が出てきて・・・ ドイルとベル教授がその謎を解いていくという、相変わらずミステリーとしてはＢ級。。。 　傑作なのはジプシーのサーカスの見せ物の一つが「スマトラの大ネズミ」！！！ 　なんでも正体は毛の抜けた犬だそうです (^_^ゞ 　この番組が楽しめるのは「電話帳を読んでエキサイトする人」くらいだ、とザ・タイムズ紙は酷評していました。 第４回「The White Knight Stratagem」　2001/10/03 　シリーズ最終回が、昨夜無事、放映されました。 コナン・ドイルが精神病院にいる父親を見舞うためにエジンバラを訪れた時、ベル教授を訪れ、殺人事件の捜査に関わるものです。ベル教授が昔、ある事件の捜査をめぐって衝突したことのある警部が、今回の事件の捜査にあたっているのですが・・・何かとこの警部に対して感情的になるベル教授に対して、コナン・ドイルが冷静に行動し、ミステリーを解決していきます。 　警察の捜査でも、ベル教授とブレイニー警部が衝突する中、コナン・ドイルの冷静な観察と推理が冴え、これまでの師弟関係の立場が逆転します。 　最後にベル教授が「これまでの暗い殺人事件のことは忘れて、医業に励みなさい」と忠告するのですが、ドイルは「これを小説にしてみようと思います」と答えて、ここからシャーロック・ホームズが始まる・・・ というエンディングでした。さすがに最終回です！！！今回のプロットは、シリーズの中で一番まともでした（笑）。