Birthday Dinner Report　　　　　2002年1月6日 　誕生日晩餐会はニューヨークのベイカー・ストリート・イレギュラーズ(ＢＳＩ)と重ならないように１年おきに１月６日により近い日を選んでいて今年はロンドンが１月５日、今週の金曜日がＢＳＩの晩餐会となります。しかし今年はピーター・ホロック会長をはじめ、ＮＹに行くという人はほとんどいないようで、スイス・ドイツ語圏のホームズ協会「ライヘンバッハ・イレギュラーズ」の会長で、最年少のＢＳＩ会員のミヒャエル・メイヤー氏もNYの晩餐会には不参加ということでした。ちなみに来年のロンドンの晩餐会は１月１８日に開かれる予定です。 　会場は以前はチャリングクロス・ホテルで開かれていましたが十数年ほど前からチャップマン議員の「誕生日晩餐会を国会議事堂で開こう！」と言う提案で国会議事堂でが開かれるようになりました。 　当日は招待状を見せて国会議事堂に入るのですが、警備員はチラリとも見ずに「Good evening, sir!」と挨拶、、 　参加者70名の装いは男性はデイナージャケット(数名がフロックコート）女性はイブニングドレスかカクテルドレスでした。 　(クローク・ルームの横に「議会下院グッズ」が・・・ 　下院ペン、下院マグカップ、下院ワイン、下院ウィスキー、下院ミネラル・ウォーター、下院ティータオル、そして下院テディーベア！) 　晩餐会の会場はテムズ川を見下ろす専用の大広間で、午後６時半からレセプションがあり、大広間の横のバーでワイン片手に歓談です。バーの入口でアンソニー・ヒューレット名誉会長、ホロック会長に挨拶し、コナン・ドイル氏の妹の孫 チャールズ・フォリー氏、マリルボン図書館ホームズ・コレクションの司書キャサリン・クック女史(クック女史とはDaisyさんの論文についての話題で盛り上がりました）、ＳＨパブの書斎をボランティアで管理しているロジャー・ジョンソン氏、晩餐会を国会で開かせてくれるシドニー・チャップマン議員、そしてスイス、ドイツのホームジアンと話しているうちに7時半から大広間での晩餐会です。　 　私は例年「外人テーブル」なのですが、今年はスイス、ドイツ、オランダのホームジアンが１つのテーブルでいっぱいになったで、私は普通のテーブルで、チャールズ・フォリー氏、晩餐会の翌朝のブランチを企画する王立英連邦協会のブラック氏と同じテーブルでした。 　いよいよ「A Dog's Dinner」(「バスカヴィル家の犬」100周年記念にちなんだメニュー名）の始まりです。 前菜が「Classic Selection of Seasonal Hors D'oeuvres」　 　　　　 メインは「Roast Saddle of Lamb with Madeira Sauce stuffed with Chicken and Tarragon Mousse」か「Potato Risotto with Creamed Leeks Glazed Parsnips」 　そしてデザートは「Chilled Pear Souffle with PoireWilliam Liqueur and Compote of Pears」でした。 　デザートの前に女王陛下とシャーロック・ホームズ氏に乾杯し、コーヒーが出てきたところでホロック会長が挨拶を始めました。 　ホロック会長の挨拶は、バスカヴィル家の犬」の百周年ということで「『バスカヴィル家の犬』効果」とホームズ・ジョークの紹介でした。 　今年のゲスト・スピーカーは、ロンドン警視庁の警視総監ペリー・ノーヴ氏。スピーチの端は、クロウバラの「コナン・ドイル像の災難」についての説明(当HPのホームズのスクラップブック参照）スピーチの本題は、英国の刑事法の歴史についてで、とても勉強になる内容でした。　晩餐会は午後１１時に終わり、英国人の会員たちと挨拶を交わした後、外人（←日本人を含む！）は二次会へ・・・！ 　翌日曜日の朝をゆっくりと過ごし、午前１１時から王立英連邦協会でブランチと言うコースも用意されていて愉しんだ会員も多いそうです。