ホームズ学のすすめ　2 　私が初めて着手した研究について少し書いてみようかと思います。 　そのテーマは「眼鏡」。 　高校を卒業したばかりの私が勤めたのが眼鏡屋であったので、というとっても単純な理由からでした。 　ホームズ物語に出てくる眼鏡といえば真っ先に思いつくのは「金縁の鼻眼鏡」でしょうか。そう、これにしたところで、「鼻眼鏡って何？」という疑問から入ったんでした、たしか...。 　物語を当たってみると、眼鏡についても出てくるし、ホームズ先生もワトスン先生もいずれは老眼になって...とか考えて、そう言ったことも含めて書いていったのでしたか...。 　眼鏡、といえばコンタクトレンズも外せない、調べてみたら、ホームズ先生の時代にはそれらしき物がすでに発明されている。これもまた、目からうろこ...この場合はコンタクト、と言いたいですが、これが外れると見えなくなるので...でしたね。 　ちょっとした興味から一応発表が出来るまでにまとめることの出来た研究でした。 　その当時はインターネットなどなかったですから、会社の資料を見せてもらったり、図書館で百科事典を何冊も当たったり、大変でした。が、一応の完成を見たときには充実感がありましたね〜〜。 　そうそう、その当時はまだ瞳の色を変えられるコンタクトレンズというのはなくて、無理です、と答えた記憶があったのですが、後年、出ましたね、そんなコンタクト...ただし、ホームズが変装で瞳の色を変えることは出来なかったでしょうが...。 　　　　　ホームズと「多重人格探偵サイコ」　 　　　　　　 　田島昭宇×大塚英志の漫画です。角川書店から現在１０巻まで発売中です。 　刑事小林洋介は恋人を奪われた恨みから無抵抗の犯人を射殺。その時、小林洋介も死に、雨宮一彦となる。多重人格探偵の誕生である。 と、まあ、こういった話なのですが...はしょりすぎ...。 　ぜんぜん、関係ありませんね、ホームズと...（苦笑） それでも、私の屋根裏部屋でホームズと接触したときには、なんかネタになるぞ、と思ったので...。 　ホームズはもちろん、多重人格ではありません。そう見える部分がない、とはいいませんが...。 　では、何でこれがネタに...それは、この「サイコ」の話だけではなく、「多重人格」そのものに理由があったようです。 　多重人格というのは一人の人間なのに全然違った人間にも見える、と言うところがミソなのだと...。右利きの人が人格が変異すると左利きになったり、眼鏡をかけている人が眼鏡を必要としなくなったり...。 　見方によっては別人と見えるのではないでしょうか？ 　もう、わかったと思います。そう、ホームズの変装について、です。 　いくらワトスンが鈍いとはいえ（笑...私はそうは思ってはいませんが）、毎日一緒に暮らしているホームズの変装を見破れないなんて不自然だ、と思ったことはないでしょうか？ 　けれどももし、ホームズが多重人格的なまでに自分の纏(まと）う雰囲気を変えられるとしたら？　ワトスンが彼の変装に気づかなかったのも頷けるのでは？？ 　ただし、ホームズの場合、あくまで多重人格的であって、多重人格ではないと思う。多重人格とはお互いにお互いがしていることを認識できていない事が多いそうだから...。 　しかし...多重人格のホームズの別人格がモリアーティというような話をどこかで読んだ気がするのだが...。