| シャーロッキアンの果てしなき冒険 by 水野 雅士 |
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| ２．ホームズ物語に出てくる主な登場人物の服装 |
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| １）男の服装 （15）その他の服  法衣（surplice） |
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| これもしいて言えば制服の範疇に入るのかもしれませんが、ホームズ物語のなかには聖職者の法衣がいくつか出てきます。たとえば《ボヘミアの醜聞》（p37）では、ホームズを打ち負かした女性アイリーン・アドラーの結婚式に白い法衣をまとった牧師（a surpliced clergyman）が出てきたり、ホームズ自身がつばの広い黒い帽子とだぶだのズボン、白いネクタイという姿で「おとなしくて実直そうな非国教会の聖職者（Nonconformist clergyman）」に変装（p41）したりしています。また《グロリア・スコット号》（p179）には、グロリア・スコット号でオーストラリアへ護送される囚人に金で買収された船付きの牧師（the chaplain of this ship）が出てきます。 さらに《最後の事件》でホームズは、ヴィクトリア駅からヨーロッパへ脱出する際に、あとを追う宿敵モリアーティの目を欺くためにイタリア人の神父（a venerable Italian priest）に変装しました。そのほか《孤独な自転車乗り》（p110）でも、資格を剥奪された元牧師（the ex-clergyman）がヴァイオレット・スミス嬢に悪漢ウッドリとの結婚式を強引に挙げさせた際、短い法衣（a short surplice）を羽織っていました。 |
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