シャーロック・ホームズQ＆A 質問 最後の時間の後空き家事件までの３年間、お兄さんのマイクロフトがハドソン夫人の下宿を、そのまま管理して、ホームズがいつ帰ってもいいように管理されていました。 ３年もの間、よくワトスンにばれなかったなあって。 空き家事件のとき、まさにその下宿の前からハンサムに乗るシーンまであるというのに・・・。 ホームズは、あの時点で、一生食べていけるだけは稼いだといっているので、下宿代は苦にならないかもしれませんが、はじめはワトスンと部屋をシェアーしなければいけないほどだったことを考えると、決して安くないと思えます。 ホームズの影響で推理に目覚めていたワトスンなら、部屋の管理を見て、マイクロフトに会いに行くぐらいのことはしたんじゃないかと思いますし、ハドソンさんも・・・２・３ヵ月ならともかく、３年は長いし、なにより、結婚していたとはいえ、同じロンドンにいながら、ワトスンとハドソンさんがまったく会わなかったというのも（聖典ではワトソンの奥様は亡くなっているから、お葬式もあったのに）おかしく思われます。 シャーロキアンの方々はどんな風に解釈されているんでしょうか？ (neko) 答1 nekoさま ＞３年もの間、よくワトスンにばれなかったなあって。 小生の解釈は次のとおりです。 《空き家の冒険》でホームズがみずから語っているように、彼が生きているのを知っていたのは兄のマイクロフトとモリアーティの残党の一部だけで、ワトスンはもちろん、ハドスン夫人も一般大衆と同様にホームズは死んだと思い込んでいたのだと思います。それが証拠にホームズはベイカー街へ戻ってとき「ハドスン夫人に激しいヒステリー症状をおこさせてしまった」と言っています。 またホームズのいない三年間にワトスンがハドスン夫人に何回か会うことはあったでしょうが、その際ホームズの思い出を懐かしむことはあっても、ホームズが生きていることに気がつかなくても別におかしくはないと考えます。それに人間は、妻や夫や親友など親しい人を失ったときには、思い出すのもつらいので、それを早く忘れようとする傾向がありますから、ワトスンがベイカー街へ立ち寄ることもハドスン夫人に会う機会もそんなに多かったとは思えないのですが ････ ＞空き家事件のとき、まさにその下宿の前からハンサムに乗るシーンまであるというのに・・・。 念のためDVDを見直してみましたら、ベイカー街でハンサムを拾うこのシーンの直前でワトスンが「私はベイカー街へこれまで足を運ばなかった。この街を訪れれば、過去を 想い出し、かつて起居をともにした旧友を悼む思いが痛切になるばかりであった」とナレーションで語っていますから、このシーンはたまたま往診の途中に通りかかっただけだったのではないでしょうか。 そうすると残る問題は、マイクロフトがハドスン夫人にどう言って、期限もはっきりさせずに、ベイカー街の部屋のそのままの状態にしておくように頼んだのかということになります。おそらくホームズは下宿代は自分の口座から引き落としてきちんとハドスン夫人に支払ってくれるようにマイクロフトに頼んでいたでしょうから、金銭的な問題はないにせよ、そんなことをする理由をハドスン夫人にどう伝えた のかが問題であります。つらい思い出を忘れようとするのとは反対に、死んだ子の部屋をいつまでもそのままにしておく親もいますが、マイクロフトの場合、弟の部屋の保存にそのような理由をつけるのは少し不自然ですから、ハドスン夫 人には何か別の理由をつけたことでしょう。これは想像の域をでませんが、たとえば一例として、ホームズがやり残したある重大な政治的事件の秘密があの部屋にかかわっているのでそれが決着するまでは ････とかなんとか。 (写六） 質問者のお礼コメント ありがとうございます。写六さま。 そうですねえ。ワトスンも気を失ったほどですから。。。 マイクロフトお兄様はその辺、嘘も上手いのかもしれません＾＾ 気を失うことになってもいいので、ジェレミー氏が変装を といてくれないかと・・・怪しい古本屋が現れないかと願うばかりです。 (neko) 回答者コ メント nekoさま ＞気を失うことになってもいいので、ジェレミー氏が変装をといてくれないかと････ ファンにそこまで思われるとは、ジェレミーも役者冥利に尽きると思います。彼の霊がいつかあなたの前に現われるかもしれませんよ。「A Thousand Winds」ではありませんが、あちらの世界では離れている距離など関係なく、大空を吹く「千の風」のようにいつもあなたのそばにいるのですから ････ なーんてちょっとおセンチかしら？ (写六） 答え nekoさま、写六さま 私も部屋を保存していた理由としては、過去の国家機密に関わる書類が 保存してあるので、いずれマイクロフトが整理するまでは手をつけな いようにとお願いしていたように思います。 ハドソン夫人にとっても、部屋を片付けて新しい人を入れるよりは、家賃が入るのであればホームズの功績をしのんでそのまま保存することに異存はなかったのではないでしょうか。もしワトソンが聞いたとしても特に不審には思わない理由かと思います。 ご存じの通り、マイクロフトがすぐにベーカー街に現れて片付けるなどとは、だれも（ワトソンもハドソン夫人も）期待していないので、そのままずるずると3年たったとしても、自然なこととして受け入れられるかと思います。 (Tomo) 答3 Tomo さま それに、家賃が入るのであれば、メシを作る手間もいりませんし････ でもハドスン夫人は決してメシを作らなくても家賃が入るからラクチンだなんて思わなかったでしょう。むしろホームズのいた日々を懐かしく思い出し、彼のために食事を作って上げられないことを寂しく感じていたと思います ････彼女の名誉のために補足します。 (写六） 質問者お礼コメント ありがとうございます。 Tomoさま。写六さま。 私も、ハドソン夫人が、ホームズのために、お食事を作れなくて寂しく思うだろうと思います。 ただ・・・部屋の掃除は楽だとは思っていらっしゃるでしょうとも(｡･ｗ･｡ ) ﾌﾟﾌﾟｯ 尋常じゃない散らかし方でしたから。ホームズよりワトスンのほうがはるかに、もののおき場所を知っていましたからねえ。 入院患者のとき、ホームズがすごい散らかし方をして探しているのに、ワトスンは後からきて、あっさり出してしまいましたから。 (neko)