み:「号外も良いんですが、ジレット君のお話の続きは何処に行ったんですか?」
T:「む、無論さぼっている訳ではなくて、ですね。鋭意執筆中なんですが……」
み:「また私に『信じられません、全く信じられません』と、ゴジラの名台詞を
言わせるおつもりですね」(にこにこ)
T:「あうあうあうあう」(顔面蒼白)
み:「で、今度の号外はなんですか、一体」(訝し気)
T:「英国の首都倫敦には、ナショナル・ポートレート・ギャラリーという、肖像画専門の
美術館があるのは、御存知の事と思います」
み:「もちろん知っていますよ。それがどうかしましたか」
T:「先達てあれこれ原稿用の画像をサーチしていましたら、此処がウェブ・サイト上に
自分たちのHPを持っている事がわかりまして」
み:「ほう、それで」
T:「で、よもやと思って検索を掛けてみたらこは如何に。なんとコナン・ドイルの肖像画・
肖像写真・風刺画、果ては御子供衆の画像迄出て来て、腰を抜かしまして」
み:「おやおや、それはそれは」
T:「こうした物が見られる、というのは知識として共有されていないようなので、号外という
形でご紹介しようか、と」
み:「それは良い心がけですねえ。空手形をかまし続けた人の御言葉とは思えないほど」(にっこり)
T:「か、か、勘弁して下さい……」(泣)
み:「泣いていないで、ご紹介いただけませんか」
T:「は、はい。という訳でリンクを貼り付けます」
Arthur Conan Doyle - Person - National Portrait Gallery (npg.org.uk)
み:「おお~、これは中々……」
T:「ナショナル・ポートレート・ギャラリーには、計6枚の肖像画・肖像写真・風刺画が収められている様で。
1枚目は見た事がなかったですが、銀板の白黒写真だそうで」
み:「撮影されたのは……キャプションが正しければ1912年、か」
T:「2枚目は有名な風刺画で、長沼さんも『シャーロック・ホームズ健在なり』で紹介していたものですね」
み:「ああ、これは『パンチ』誌に掲載されたものだったのかあ。ううむ、カラーだったとはねえ」(感動)
T:「申し遅れましたが、画像をクリックするか、”Find out more”のボタンを押すと、画像が大きくなります」
み:「おおおおお」
T:「3枚目は非常に有名な晩年の肖像画。先の風刺画とこの肖像画を、駐在員稼業時代にリクエストして実物を
見た時は、感動しましたねえ」
み:「リクエストして、とはどういう事だったのですか」
T:「当時この肖像画は、常設ではなくて倉庫にしまわれていて、見たい人はリクエストを出して倉庫から持って
来てもらうシステムになっていまして」
み:「へえ、英語の出来る人は……」
T:「いえいえ、行ったばかりで未だカミサンも呼び寄せる前の事で。そこで会社で英語のレッスンを受けていた
先生にお願いして、リクエストしてもらいました」
み:「ほうほう」
T:「で、風刺画の方は職員が『ドイルに興味があるなら、この絵も見たいだろう』と大きな引き出しからだして
見せてくれました」
み:「じゃあ、ぽんと足を運んで見せてくれ、と言っても見られなかったんですね」
T:「それがこうして、自宅のPCで心行くまで鑑賞が出来るのですから、良い時代になったものです」(しみじみ)
み:「それはそのとおりですねえ」
T:「で、4枚目はドイルの肖像写真として、良く御眼に掛かるものですね」
み:「まだ表情が若々しく見えるなあ」
T:「5・6枚目はブロマイドになったものだそうで。わたくしは此処でみるのが初めて、でした」
み:「ううむ、勝手にコピペしたら(それがバレたら)怒られるんだろうなあ」
T:「プリントしたものは販売もしてくれる様ですし、目的があって使う場合は、所定の書式を提出して
承認を取れば良い様ですが、まあこうして眺められるだけでもわたくし的には十分か、と」
み:「下の”Related People“って……」
T:「コナン・ドイルの二人の息子と、娘のジーンの写真が出てきます」
み:「へえ、なんとまあ」
T:「試しに例のプロヒューモー事件で有名になった、”Christine Keeler”で検索を掛けてみたら、
これがまあ写真がぞろぞろ出て来て魂消ました」
み:「え。寝物語に国家機密を聴いて、当時のソビエトのスパイに流して大騒ぎになった、あの高級娼婦、
という事になっている人、ですか。ひえ~」
T:「ついでにシャーロック・ホームズで検索を掛けてみると……」
み:「架空の人物だから何も出てこないのでは」
T:「ジレット扮する、シャーロック・ホームズのカリカチュアがヒットしました」
Portraits - National Portrait Gallery (npg.org.uk)
み:「へ~え、大したものだなあ」
T:「と、無事ジレット君も出て来た所で、締めたいと思います」
み:「ジレット君のお話の続きもお願いしますよ」
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