フレデリック・D・スティール(FDS)の経歴 １ 誕生〜第一次世界大戦(1914年）まで
| 1873 | 8月6日、アメリカミシガン州マークェット近くに生まれる。 同州イーグルミルズとウィスコンシン州アップルトンで少年時代をすごす |
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| 1889 | 16歳 | ニューヨーク市に移る (フィラデルフィアの『リピンコット・マガジン』二月号に「四つの署名」が 載る。ホームズ物語のアメリカ初刊行か） |
| 1892 | 19歳 | 生活のため3年間建築製図工として働きThe Art S tudents Leagueと The National Agademyで学び、のちにここで教えた。 初めて彼がホームズ物語に接しシャーロック・ホームズの冒険」の単行本や シドニー・パジェット(SP)の挿絵を見たと思われる。 |
| 1894 | 21歳 | Harper出版社の美術部に2年勤めて貴重な経験を得た。 (同社の"Harper's Weekly"1893年2月11日号に「黄色い顔」が載る。 挿絵はWilliam Hyde) |
| 1896 | 23歳 | フリーランスの美術家として初めて出発する。 彼は才能を認められ将来を嘱望される。 その当時の3つの指導的な挿絵定期刊行物"Harper's"と"Scribner's" "The Century"に定期的に絵を寄稿し、Maclure's Magazine"のような大衆的 な刊行物にも載せるようになった。 |
| 1898 | 25歳 | 1月、Mary Thyngと結婚した。 |
| 1899 | (ウィリアム・ジレット、ホームズ物語を劇化してニューヨーク州バッファローで初演、 ついで、ニューヨーク市上演した） |
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| 1901 | 28歳 | 彼に最高の名誉をもたらした週刊『コリヤーズ』("Collier's Weekly")と 関係を持つことができた。コリヤーズに連載されたRichard Harding Davisの 中編ミステリー「霧に中に」に著者の指名よりさし絵を描いた。 |
| 1903 | 30歳 | コリヤーズにドイルの"帰還シリーズ"1903年9月26日号より月１回「空家の 冒険」から連載の開始、これがFDSの描いた初めてのホームズの絵である。 途中半年ほど休んだが1905年1月28日号「第二のしみ」で完結した。 全13編の中11編にカラーの表紙絵を大判で描き絶大な好評を得た。 1900年代の初頭の10年間は、彼が上記に加えて"The Metropolitan Magazine "、"The Delinerator"、"The American Magazine"、などに寄稿 した作品で、好評と名声を得て黄金時代を築いた10年間であった。 |
| 1904 | 31歳 | 彼の絵が、セントルイスの万国博覧会で銅メダルを獲得した。 この頃メーン州の海岸から10マイルほどの沖のモンヒーガン島の夏の別荘 で家族と共にすごした。 |
| 1905 | 32歳 | コリヤーズ主催のアメリカさし絵画家移動展覧会で、彼の絵が呼び物になった。 (〜1907) ニューヨークで"The Players"に加入した。 |
| 1914 | 40歳 | 5月30日、A・C・ドイルと会食。コリヤーズ編集長マーク・サリヴァンの斡旋 でドイルのための昼食の席であう。 1910年代の10年間は、彼が得た地位を強固にした時期であったと言い得る。 この時期の彼の絵は、伝統的なさし絵刊行物("Scribner's"や"The Century Magazine"など)から、大衆新聞の文芸付録その他("Every Body's Magazine"、 ”The Woman's Home Companion"、"The Associated Sunday Magazine"、 など）に移る。  (初出JSHC刊シャーロック・ホームズの世界1998年Vol.21) |