「写真Ａ」はWindsor Magazine1898年7月号に掲載されていた新築当時のコナン・ドイルの家「アンダーショウ」(住んでいたのは1897.10〜1907）です。ドイルの最初の妻ルイーズは結核にかかりスイスで療養していましたが友人のグラント・アレンが清浄な空気と気候が良い英国のハインヘッドで療養していることを知りこの地に三エーカーの敷地を購入してルイーズのために建てたものです。「写真B」のエントランスの左手に写っているステンドグラス(「写真D」は1988年に撮影）には有名な話が残ってます。それはコナン・ドイル家ゆかりの紋章で作ったステンドグラスに母方の紋章がなく新築記念パーティの時にドイルの母が怒ったという事です。
ちなみにコナン・ドイル母の趣味は「フランス語と紋章学」！！
ホームズ物語の中にもみられるコナン・ドイルの「うっかりミス」なのかそれとも母への思いがなせる「深層心理」のせいなのか真相は謎となっています。
療養中の最初の妻ルイーズが1906年に亡くなった１年後にコナン・ドイルは10年付き合っていたジーンと結婚しましたが二人はこの家に住まないでクロウバラに新しい家を建てて暮しました。それでその後の「アンダーショウ」はホテルとして使われていましたが（「写真C」）老朽化により取り壊されるというニュースを聞き残念な気がします。
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写真Ａ
新築された頃の「アンダーショウ」全景
(1898年）
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写真C
ホテルとして使用されていた時の「アンダーショウ」全景(1988年） |
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写真B ステンドグラス(1898年） |
写真D ステンドグラス(1988年） |
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「写真ＣとＤ」は小林司/東山あかね著「シャーロック・ホームズの旅2」東京書籍 平成5年刊に載っているものを著者の許可を得て掲載させて頂きました。
「写真ＡとＢ」はWindsor Magazine1898年7月号掲載。 |
