ウォルター・パジェットの挿絵 　　 　1891年7月からストランド・マガジンに掲載されたホームズシリーズの挿絵を描いたのはシドニー・パジェットですが、ストランド・マガジンの編集長のグリーンホー・スミスが依頼したのは弟のウォルターでした。編集長からの手紙にミドルネームがなかった事から兄のシドニーに依頼があったと勘違いされシドニーがホームズシリーズを描くことになったのです。弟のウォルター (1863-1935)をホームズのモデルにした事でコナン・ドイルがイメージしていた醜いホームズではなくハンサムなホームズのイメージが出来上がったそうです。 　弟のウォルター・パジェットの代表作には「ロビンソン・クルーソー」「宝島」などがありますが「瀕死の探偵」以外にあまり作品は知られてないようです。 　今回ご紹介するのはThe English Illustrated Magazine　1891年12月号に掲載されたトマス・ハーディのOn the Western Circuit(原文はhttp://www.geocities.com/hardyshortstories/western.htm）の挿絵三枚です。(イラストは実寸の三分の二に縮小して有ります） 　ウォルター・パジェットはIllustrated London Newsに掲載されたトマス・ハーディの小説のイラストも描いています。http://www.victorianweb.org/art/illustration/paget/pva217.html