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原題 |
The Adventure of the Beryl Coronet (略はBERY) |
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初出 |
ストランド・マガジン 1892年5月 |
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イラスト |
シドニー・パジェット(9枚） |
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邦訳・初出 |
「歴代の宝冠」 南陽外史訳 中央新聞 1899年明治32年9月28日から1日、21日〜26日(不思議の探偵） |
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地名 |
スレッドニードル街 ホールダー・アンド・スティーヴンソン銀行 ストレタムのフェアバンク荘 アレグザンダー・ホールダーの家 |
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事件内容 |
盗難 |
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主な登場人物 |
アレグザンダー・ホールダー………ホールダー・アンド・スティーヴンソン銀行の頭取、依頼人 アーサー・ホールダー………ホールダー氏の一人息子 メアリー・ホールダー………ホールダー氏の姪、兄の死後養女として迎えた サー・ジョージ・バーンウェル………アーサーの友人 |
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警察官 |
なし |
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言及されている他の事件 |
なし | ||||
| あらすじ | シティーで2番目に大きな銀行の頭取で、順調な人生を歩んできたホールダー氏に突然2つもの災難が襲い掛かってきました。事の発端は昨日彼の銀行に英国でもっとも高貴な人物が訪れた所からはじまります。突然5万ポンドが必要になったのでお金を借りたいとやって来たのです。担保として『緑柱石の宝冠』をもって…。最初はこの事を光栄に思っていたホールダー氏でしたが、そのうち宝冠にもしものことがあったことを考えると不安を募ってきました。銀行の金庫も安心できません。そこで宝冠を家へ持ってかえり、自室の化粧室の箪笥に入れ鍵をかけ一安心。夕食後に子供のアーサーとメアリーに宝冠のことを打ち明けました。さて彼の息子アーサーは甘やかして育てられた為サー・ジョージら悪い友人と付き合い金遣いが荒い人間になっていました。その日の夜も金の無心をしてきたのですがホールダー氏は拒絶しました。深夜、ホールダー氏が寝ていると足音がするのが聞こえます。化粧室のドアを開けるとアーサーがあの宝冠を持って力任せに捻じ曲げようとしているではありませんか！そして3つの宝石が台ごと消えています。宝石は行方不明・息子は警察へ…当方くれたホールダー氏はホームズに事件解決依頼しました。息子を疑うホールダー氏にホームズは彼が犯人ではないといいます。宝冠は一体どこへ？犯人ではないとしたら何故アーサーは宝冠を持っていたのでしょうか？ |
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| 解説 | 某所で宝冠の3つの宝石を発見したホームズ。一個1000ポンドで買い戻しました。そして立て替えた分をホールダー氏に請求します。｢三千ポンドで十分です｡それに報酬も少しばかりいただきますが。(中略)どうぞ四千ポンドとお書きください｣(ちくま文庫7巻P66)？？？少しばかり？？？？一千ポンドが？？？？ 当時の大蔵次官（Junior Lords）の年俸が少しばかりかい！ホームズ！ 『ホイッティカー年鑑(1900年版)を読む 第十三回：御偉いさん達の年俸（大蔵省篇） 年俸表 参照』 |
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