特徴　1、新聞に連載されたため、文献上ではしばしば取り上げられる
　　　　　　　　　が、実際の翻訳を読めない作品を復刻する。　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　2、稀覯書となっているため、入手困難な翻訳作品を復刻する。
　　　　　　
　　　　　　3、作品の翻訳史を容易に俯瞰できるよう、同一作品の異なる
　　　　　　　　翻訳を併載する。　　　　　　

　　　　　　4、新たに発掘された作品の翻訳を紹介する。

　　　　　　
　　　　　　5明治期のシャーロック・ホームズの翻訳作品の詳細年表を付す。
　　　　　　
　　　　　　第１巻　『緋色の研究』
　　　　　　　　　　　明治32年　4月　『血染の壁』　　毎日新聞
　　　　　　　　　　　明治39年11月　 『神通力』　　　読売新聞
　　　
　　　　　　第２巻　シャーロック・ホームズの冒険　1
　　　　　　　　　　『ボヘミアの醜聞』
　　　　　　　　　　　明治39年 8月　　『秘密の写真』　　文芸界
　　　　　　　　　　　明治40年11月 『女優イレネー・アドラア』　　太陽
　　　　
　　　　　　　　　　『赤毛組合』
　　　　　　　　　　　明治40年 4月 『銀行盗賊』　　 建文社
　　　　　　　　　　　明治44年11月　　 『紅髪組合』　　「続英国探偵奇聞録」
　　　　
　　　　　　　　　　『花婿失踪事件』
　　　　　　　　　　明治32年 8月　　 『紛失の花婿』　中央新聞
　　　　　　　　　　明治35年 1月　　 『妻の連子』　　慶応義塾学報
　　　　　
　　　　　　　　　　『ボスコム谷の謎』
　　　　　　　　　　明治32年 8月　　『親殺しの疑獄』　　中央新聞
　　　　　　　　　　明治34年 4月　　『坊主ガ谷の疑獄』　慶応義塾学報
　　　　　　　　　　明治42年 3月　　『死罪か無罪か』　　東西社
　　　　　
　　　　　　第３巻　シャーロック・ホームズの冒険
　　　　　　　　　『唇の曲がった男』
　　　　　　　　　　明治32年 9月　 『乞食の大王』　　中央新聞
　　　　　　　　　　明治40年12月 『乞食紳士』　　　「神通力」
　　　　
　　　　　　　　　『まだらの紐』　
　　　　　　　　　　明治32年 7月　 『毒蛇の秘密』　　中央新聞
　　　　　　　　　　明治38年11月　 『怪しの帯』　　　新潮
　　　　
　　　　　　　　　『技師の親指』
　　　　　　　　　　明治32年 9月　　『片手の機関師』　中央新聞
　　　　　
　　　　　　　　　『独身貴族』
　　　　　　　　　　明治32年 9月　　『紛失の花嫁』　　中央新聞
　　　　　
　　　　　　　　　『緑柱石の宝冠』
　　　　　　　　　　明治32年 9月　　『歴代の王冠』　　中央新聞
　　　　　
　　　　　　　　　『ぶな屋敷』
　　　　　　　　　　明治32年10月　　『散髪の女教師』　中央新聞　
　　　　　　　　　　　(以上、翻訳集成パンフレットから）