プライアリイ・スクール(年代に関する本文編)
(1)「次の汽車でマックルトンまでご同道ねがえませんか?」我が友は首を振った。「目下大変に多忙なんでね」

(2)検索簿の「H」の巻 ーーホルダーネス。六代目公爵。
             1900年以来、ハラムシャー州総監

(3)「よしワトスン、ハックスタブル博士と北イングランドへ同道しよう(略)事件後三日もしてから(略)
 ぼくのささやかな力を借りにここへ見えたのか、その辺のことをお話くださいませんかね」

(4)「御子息の姿が最後に確認されたのは5月13日の夜のことでしたーーつまりこの月曜の夜ということです。
  (略)火曜の朝七時になって、御子息のおられないことがわかりました。(略)木曜の朝たる今現在なお、
  火曜以上のことは何もわかっておらんのです」
                             (ハックスタブル)

(5)「間違いの手掛かりを追っている間)丸々三日が浪費されたのです」(ホームズ)

(6)その夕方にはわれわれは、ハックスタブル博士の有名な学校がある丘陵地方の、冷たくさわやかな空気を吸っ
 ていた。

(7)夜が明け、私は目ざめると、ベッドのかたわらにホームズの背の高い、やせた姿があるのを認めた。

(8)「明日の晩までに、事件が解決しているよ」(ホームズ)翌朝十一時、我が友と私は、ホルダーネス・ホール
  の有名ないちいの並木道を歩いていた。 

(9)「差し上げるのは一万二千ポンドでしたな」(ホルダーネス公爵)