あるんだ！急げば、何とか第２幕に間に合うぜ」(ホームズ）
「当時、コヴェント・ガーデン劇場では、冬にオペラは行われなかった。1901年は、
夏期の公演だけであった。1902年には秋期公演が行われた。その際何回かワグナーが
演じられた。その最後の公演は1902年の9月25日である」と「ベアリング・グールド
解説と注付きシャーロック・ホームズ全集(東京図書・ちくま）」に載っている。
ベアリング・グールドは上記のロルフ・ボズウエル氏の説により「赤い輪」事件を
「1902年9月24日」に発生したとしている。
フォルソムはワグナーの公演について執筆したのが「赤い輪」事件が発生してから
9年後なのでワトスンの記憶があやふやになっていた、と記しています。
