て見るのは、心楽しいことであった。
(2)「何もかもあの頃とまったく同じだな、ビリー。お前さんも変わっていないぜ。
ご主人もそうだといいがな」(ワトスン）（略）気持ちいい夏の宵の七時であった。
(3)「ぼくもみごとにだまされてしまいましたよ。本当に。もう先生(ホームズ）のやり方
はのみこんでいていい時分ですがね」(給仕のビリー)
(4)「前にも一度、似たようなもの(ホームズの人形)を使ったことがあるよ」(ワトスン）
「そいつはまだぼくがいない時分ですね」とビリーが言った。
(5)「ホームズ、ぼくも加えてくれよ。この一両日、別に仕事もないんだ」(ワトスン）
「ひっきりなしにお呼びがかかっている忙しい身の医者なんだぐらい、どう見たってす
ぐわかるよ｝(ホームズ）
(6)「辻馬車をスコットランド・ヤードにとばして、これを犯罪捜査部のユーガル君にわた
してもらいたい」(ホームズ）「喜んで引き受けるよ」(ワトスン）
(7)「もっとありますよ、伯爵。1892年2月13日のリヴィエラ行き豪華列車内の強盗事件の
こともあります」(ホームズ）
(8)「この頃できた蓄音機(グラモフォン）というのは実にすばらしい発明ですよ」(ホームズ）
