クリケットの星　フジカワ 　Fuji kawa: The Cricket Star 　　　　　　　　　　　　　　　　　ストランド・マガジン　1902年6月号　 　　　　　　　　　　　　　　　　　モットラン・ギルバート作　 　　　　　　　　　　　　　　　　　清水　健 訳 　１９世紀の超大国であった英国は、同盟関係に加わらない「栄光ある孤立」という外交政策を長年とっていました。しかし２０世紀を迎え、ロシアの進出に対抗するために、初めてこの孤立政策を捨てて同盟を結んだのが、極東の新興大国、日本でした。 　１９０２年１月、ロンドンで日英同盟が締結されると、この極東の島国への関心が高まりました。これに応えてストランド誌が、同盟締結の半年後に日本人を紹介しようと掲載したのが、この「クリケットの星　フジカワ」です。日本人のフジカワは才能あふれる紳士で進取の気質にあふれており、英国スポーツの真髄であるクリケットさえ改良してしまうのです。 　２０世紀初めに好奇心をもって日本を知ろうとした英国の親日的な雰囲気を、この拙訳から感じていただけたらと思います。 クリケットの星　フジカワ…………１ Fuji kawa: The Cricket Star クリケットの星　フジカワ…………２ Fuji kawa:The Cricket Star クリケットの星　フジカワ…………3 Fuji kawa:The Cricket Star 「クリケットの星　フジカワ」のクリケット用語の表現については、 ＢＢＣクリケット・クラブの佐藤陽氏にご協力をいただきました。 またクリケットについて詳しい事をお知りになりたい方は 「日本クリケット協会」HPをご覧下さい。